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もうちょっと深まるのかと・・・。(馬場伸彦/池田太臣『「女子」の時代!』) [所感(選書・ライブラリー)]

本屋で見かけてついつい買いました。
私自身ここ数年で用例が急激に増えた「女子」という言葉がどのような意識のもと使われているのか非常に気になっていました。
そんなところに見かけたこの本はちょっと期待を持って読みました。

「女子」の時代! (青弓社ライブラリー)

「女子」の時代! (青弓社ライブラリー)


 第一章が一番おもしろかったです。
それ以外の章は現状の報告という趣が強く、学術的研究という域までは少し到達しきっていない不完全燃焼の感があります。
 ただ、一章に関しては非常に詳細な考察がなされていたと思います。
赤文字雑誌と青文字雑誌の戦略についてもそうですし、「女子」という言葉がどのような意図を持って使われているのかもある程度理解することができました。
 従来のジェンダー研究に包括されてしまうような研究を避けたいという意図が強く働いた結果が、それ以降の不完全燃焼を招いているのではないかと思います。
 女性の社会進出を機に、「強い」女性へと変貌を遂げようとしてきた社会の流れからすれば、「女子」という言葉の持つ意味合いが非常に重要であることはいうまでもない。
それが「男女」という単なる分類を示すものなのか、一種の子供っぽさを含有しているのか。それとも付加的な意味がそこにあるのか。
結局ここを避けては議論が進展しない。一章が優れているのはこの部分に正面から切り込んでいるからであろう。
 この本を読んで私自身が感じたのは、「女子」がこの本でも指摘されていたように、ジェンダーを軽やかに飛び越えてみせるものであるということ。
 そして、もう一つのポイントは集団を形成するために、これまで自立を旨として突き進む中で使用されてきた言葉とは別の言葉が要請されたのではないかと私は思う。
 小学校のときに男子/女子という分類で壁を形成し、ゆるやかな聖域を作っていたあの感覚である。
その感覚を呼び起こし、女子会、女子力という言葉によって男子とは離れた空間を確保したのではないかと思う。
そして、それは「〇〇男子」という形で男性を別の空間のものとして定位することにもつながっていったのではないか。
私自身はそのように考えている。
この研究はまだまだ先が長いような気がする。この本はまだ端緒に過ぎないと・・・。それとも時代が新しい言葉を生み出すのが先か・・・。
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