足跡しか残らない(小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』) [所感(小説)]
小川洋子の作品をまた一冊読みました。
チェスが題材になっています。
盤下の棋士として、姿を現さず、棋譜だけをその存在証明とするリトル・アリョーヒンの物語。
チェスという限られた盤上で繰り広げられる小宇宙の魅力をルールが分からない人にも雰囲気として伝えてしまうあたりは小川洋子の真骨頂だと思います。
そして、全体に漂う寂しさは一種の狂気として感じられる類いのものでもあります。
戦いは孤独であり、後に残るものは棋譜だけというのが何よりも切ないです。
ただ、前半のバスでもそうですが、少ないながらも誰かの中に生き続けられることはある種ポジティブなのかもしれません。捉え方によって、人生はどのようにでも進展していくということを痛切に感じました。
チェスが題材になっています。
盤下の棋士として、姿を現さず、棋譜だけをその存在証明とするリトル・アリョーヒンの物語。
チェスという限られた盤上で繰り広げられる小宇宙の魅力をルールが分からない人にも雰囲気として伝えてしまうあたりは小川洋子の真骨頂だと思います。
そして、全体に漂う寂しさは一種の狂気として感じられる類いのものでもあります。
戦いは孤独であり、後に残るものは棋譜だけというのが何よりも切ないです。
ただ、前半のバスでもそうですが、少ないながらも誰かの中に生き続けられることはある種ポジティブなのかもしれません。捉え方によって、人生はどのようにでも進展していくということを痛切に感じました。










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