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見える愛らしさ(絲山秋子『沖で待つ』) [所感(小説)]

 絲山秋子の『沖で待つ』を読みました。

沖で待つ (文春文庫)

沖で待つ (文春文庫)

芥川賞受賞作です。

 ここのところ芥川賞受賞作と行っても?????というのが多くて、単なる出版社の販促かのように思えてしまいます。
 文学賞である以上は該当作なしという結果も恐れず出していいのではないかと思うのですが、やはり本を売らないといけないのでしょうか・・・。
 ただ、売るために無理に芥川賞を与えて、権威が失墜することの方が将来的にダメージが大きいのではないかと思いますが・・・。

 さて、絲山秋子の芥川賞受賞作『沖で待つ』ですが、この作品に関しては合点がいきました。
同期の太っちゃんとの友情と有能とは言えないが憎めない。絶大な影響力を持つわけではないがいてもらわないと寂しい。そのような人物像がしっかりと描き切れていました。

 どこかコミカルな太っちゃんの秘密の愛情表現。そんな隠れた部分を死語しることになって、親しみを覚えつつも寂しさが増幅してしまうやりきれなさ。
 でも、幸せだったんだなぁ・・・とどこか羨ましくもある太ちゃんの一生。

必ずいる、なんとなく愛されてしまう人をうまく表現していると思います。
併録されている「勤労感謝の日」「みなみのしまのぶんたろう」も悪くはないですが、「沖で待つ」が圧倒的にいいです。


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