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一コマのドラマ(三浦哲郎「短編集モザイクⅠ「みちづれ」) [所感(小説)]

 短編小説を読もうと思い立ち、三浦哲郎「みちづれ」を手に取りました。
本当に短い掌編があつまった本です。

みちづれ―短篇集モザイク〈1〉 (新潮文庫)

みちづれ―短篇集モザイク〈1〉 (新潮文庫)

  • 作者: 三浦 哲郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 文庫
 大半がひらがなのタイトルで、一部がカタカナということで、タイトルに一切漢字がないところも一つのこだわりでしょうか。
 何か事件が起こっているわけではなく、時間が普通に流れている中にある小さな物語。それをうまくすくい上げたのがこの短編集でしょう。
 特に、「とんかつ」「かきあげ」「じねんじょ」「てんのり」の4編が個人的には好きです。

 このあと2・3巻も買ってあるので読もうと思いますが、少し間をあけて読もうかと思っています。

 ほっとしたり、ふーーっと大きく息を吐き出したり、なんだか人のひだがはっきりとわかる掌編達でした。
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コメント 3

okino

三浦哲郎さんの本の読後の感想、続きを楽しみに待ってます。
by okino (2008-12-24 16:49) 

川田ちか

「とんかつ」食べ物が題名になっている本は、読まずにはいられません。
私が心引かれた箇所は母親の優しい東北弁と
『とんかつ』をせっせっと食べている(自分の分も息子に与えたろう)まだ子供のようにも、剃髪して大人ぽっくtもみえる姿を
嬉しくも、寂しいきもちで、母親が黙って見ていた。というところだ。

「とんかつ」は、なんだか繁華街の下町でビールか御飯で
豪快にムシャぶりつくイメージが私にはあるが、
この物語では、ほのぼのとした哀しいような、美しいものが感じられて、
何度もこの本繰り返し食べたく(読みたく)なるのである。
by 川田ちか (2010-08-14 10:56) 

やまいも

『じねんじょ』に出てくる主人公の小桃が死んだと聞かされて
きた父親が、実は生きていると知った途端、素直に「会いたい」
と言えるのは、彼女が40近い歳のせいか、芸者という仕事柄
男女の綾を自然と目にして来たからだろうか?

父親に会う早々自然に受け入れ、思わず「父ちゃん」と呼べたのは、
案外主人公は、小さい頃から死んだ(と思っていた)父親に
「父ちゃん」と、口にして何度か呼びかけていたかもしれない。

「じねんじょ」を味わう表現は物語はないが、
この父親はモチモチした感触の「じねんじょ」を食べる度
主人公と母親を思っていた、という気持ちから、「じねんじょ」
を娘にお土産に持って来たかもしれない・・。
by やまいも (2010-08-17 17:08) 

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